砂糖が与える子供の影響は?食事から見直す3つのアプローチ

たくさん外遊びなどをさせているのにもかかわらず、子どもが1日中元気で走り回ったり、かんしゃくをずっと起こし悩んでいませんか。

結論から言うと、砂糖の摂りすぎの可能性があります。

1日の砂糖の量を調整することで、「子どもがだいぶ落ち着いた」という声をたくさんいただきます。

ここでは食事に注目して、対応策をお伝えします。

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執筆者

いくみん先生

自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。

常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。

その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。

著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。

(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績

目次

食事日記をつける

まずは1日に何を、どれくらい食べているか記録します。

朝昼晩とおやつに加え、飲み物なども全て記録しましょう。

できれば1週間記録を続けます。

子供の1日の砂糖摂取量は25g(小さじ6杯分)

米国心臓病協会によると2歳から18歳の子どもの砂糖の推奨量目安は1日25gと発表しています。また2歳未満は糖類を使った食事は摂取しなくてよいと言っています。

プリン一つで約13g、アイスクリーム一つで45gの砂糖が含まれているので、どれか一つでもお子さんに与えたら、1日の摂取量が簡単にオーバーしてしまいます。

大人ですらアイスクリームの糖分と脂肪分は多いのに、子どもの体のサイズで考えたら、お菓子はカロリーが多過ぎます。

また、口当たりがいいので、子どもでも一つ丸ごと食べてしまいます。

では大量の砂糖を摂ると、子供たちの体に何がおこっているのでしょうか?

それは砂糖は消化吸収が速く血糖値を乱高下させます。

血糖値の乱高下は、イライラしたり攻撃的になりやすくなります。

まだ未熟な子ども達は、自分の意思が上手に話せず、自分の感情が抑えられずかんしゃくを起こすのです。

また、砂糖を摂取することで身体が冷えます。

最近の子ども達を見ていると、目の下にクマができたりと明らかに身体が冷えている子ども達がふえています。

身体が冷えている子ども達の共通点として、元気がなくおとなしかったり、なんとなく毎日体調が優れなかったり、精神が不安定だったりします。

子ども達は自分たちからサインを発信しにくい年齢でもあるので、何を食べているのか一定期間記録をしてみましょう。

記録が終わったら以下に3点に絞って食事を見直します。

食事の時に気を付ける3つのポイント

①飲み物はお茶かお水に限定する

普段の飲み物をお茶かお水に限定しましょう。

子ども用のパックジュースも控えます。

量は少なくても、ジュースにはたくさんの砂糖が含まれています。

食事で食べる白米などの炭水化物にも、糖分は含まれているので、飲み物から砂糖を摂ると、1日の摂取量がオーバーしてしまいます。

②パンなどの小麦製品は少し抑えて米食を中心にする

小麦製品なども血糖値が上がりやすいので、週末だけパンにする。または、3日1回などにし、量を調整してみましょう。

可能な限り、白米などのお米を中心とした食生活に変えることがおすすめです。

また甘いものは食べないよう気をつけているけれども、果物を多く摂取しているというパターンもありますので、子供に合った量に切り分けましょう。

③砂糖は白砂糖ではなく、黒糖や蜂蜜などに変える

料理などの調味料については、白砂糖ではなく、黒糖や蜂みつなどに変更しましょう。

ただし、黒砂糖、黒糖、はちみつはボツリヌス食中毒の危険があるため、1歳以下のお子さんには絶対にあげないようにしましょう。

参考サイト ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから

赤ちゃんのお母さん・お父さんやお世話をする方へ

1. 1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。

2. ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。

3. ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html

黒糖は白砂糖と比べ、血糖値の上昇が緩やかです。

そのため、料理で砂糖を使うのであれば黒糖やはちみつなどを代用しましょう。

相談されたママに上記の食事指導をしたところ、最初の3日は甘いものを欲しがったりとかなりぐずついたようですが、それ以降はだいぶ落ち落ち着き助かりましたと報告をいただきました。

砂糖摂取によるその他の影響

砂糖には食べてテンションが上がるシュガーハイの他、カロリー過多による肥満、もっと甘い物が欲しくなる依存性、砂糖の摂取のし過ぎで記憶力低下などの実験結果もあります。

子どもが成長し、受験勉強には適度な量のラムネは良いという話もありますが、小さい子ども達にとっては少し先の話。

小さい頃はなるべく食事の主食から糖分を摂取することがおすすめです。

参考サイト:A Harvard nutritionist and brain expert says she avoids these 5 foods that ‘weaken memory and focus’:https://www.cnbc.com/2021/11/28/a-harvard-nutritionist-and-brain-expert-avoids-these-5-foods-that-weaken-memory-and-focus.html

まとめ

可能であれば3歳までは砂糖を控えましょう。

すでに砂糖を接種しているのであれば、今後おやつは一切甘いものはダメと決めつけず、デザートや果物は嗜好品と割り切ります。

「昨日少し甘いものを食べたから、今日は調整しようかな」という感じで、1週間単位で食事を見直してみましょう。

もちろん子供のかんしゃくには、砂糖以外にも、生まれ持った気質やママの関わり方、語彙が少なく自分の感情を表現できない、成長発達の段階によるものなど様々な理由があります。

しかし、子供のかんしゃくに困っているお母さんは、一度基本となる「食」を見直してみてはいかがでしょうか。

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