子供に鉛筆の持ち方を教えるのはいつからがベスト?

子供に鉛筆の持ち方を教えるには、いつからがいいのでしょうか。

結論から伝えると、子どもの発達段階によりますが、2歳6ヶ月から3歳を目安に鉛筆の持ち方を教えましょう。

それ以降でも構いませんが、遅すぎると鉛筆の持ち方を矯正することが大変になります。

鉛筆を正しく持つには、握力や手の器用さが大きく影響します。

ここでは、既にお子さんが鉛筆を上手に握れず悩んでいるお母さんや、これから鉛筆の持ち方を教えたいお母さんに向けて、正しく鉛筆が持てるようになる手順をお伝えします。

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執筆者

いくみん先生

自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。

常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。

その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。

著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。

(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績

目次

①鉛筆を正しく握れるまでの流れ

子ども達は3歳になったから、突然鉛筆が持てるようになるわけではありません。

鉛筆を正しく握り、適度な筆圧と運筆(鉛筆の操作)が出来るようになるには、乳幼児期から以下3つの働きかけが重要です。

  1. 赤ちゃんからの全身運動
  2. 握力を促す遊び
  3. 手の細かい動き

子どもが既に園児や小学校低学年であっても、補助具や鉛筆の持ち方を教える前に下の3点を確認しましょう。

1つずつ解説しますね。

①全身運動

子どもの体の発達の順番は、

  • 体幹(体の中心)
  • 肩、うでの動き
  • 手先、足先

この順番で発達していきます。

今すでに手先が不器用な場合、または鉛筆が上手に握ることができない子どもは、体幹、肩、うでを鍛える全身遊びから取り組みましょう。

おうちで簡単に出来る遊びとして、押し相撲、ボール投げ遊び、親に両手を持ってもらい登る親登りなどが良いでしょう。

また、お手伝いとして家のぞうきんがけは体幹、腕、手先の全てを使うのでおすすめです。

②握力を促す遊び

次に握力を促す遊びも取り入れましょう。

タオルで綱引き、てつぼうでぶらさがり遊び、ねんど遊びなどで握力を鍛えます。

昔は小学校の鉛筆はBやHBが主流でしたが、今は2Bが主流です。

その理由は、生活が便利になった分、子供の握力が弱くなり、筆圧が弱くなったからです。

筆圧が弱いと、ノートが取れない、ノートを読み返しても何が書いてあったかわからないなど、様々なシーンで問題が起きています。

手は第二の脳とも言われ、握力は頭の良さにもつながります。

ぜひ普段から鍛えましょう。

③手の細かい動き

鉛筆をグーで握ったりする子は、手先の動きができない証拠です。

手先を細かく動かす遊びに取り組みましょう。

手先を鍛える遊びは、

  • トング遊び
  • 洗濯バサミ遊び

などがおすすめです。

洗濯ばさみをつまむ練習

親指と人差し指の2本を使う遊びにたくさん取り組みましょう。

②先にクレヨンや水性ペンで練習する

親指や人差し指で、洗濯バサミをつまんだりすることができるようになったら、まずは色の濃いクレヨンや水性ペンから取り組みましょう。

色が濃いことで、子ども達も自分の書いた線がはっきり見えるので、興味をそそります。

もしかしたら、「小さい水性ペンは、いたずら書きされたら大変」と考えていませんか。

もし子どもがまだ小さい年齢でしたら、ベビーチェアーに座らせ、描かせる場所を固定するとお母さんの掃除の負担は減ります。

住宅用洗剤を使用すると、すぐにきれいになるので、安心して取り組みましょう。

③鉛筆の練習ポイント

上手に手先が動くようになったら、鉛筆の練習をしましょう。

子どもの年齢に合った鉛筆を選ぶことがポイントです。

その際注意すべき点は以下の3点です。

  1. 鉛筆の濃さ
  2. 鉛筆の太さと長さ
  3. 補助具の検討

1つずつ説明しますね。

①鉛筆の濃さ


幼い子どもの場合、B6〜B4と筆圧に合わせて濃さを選びましょう。


クレヨンや水性ペンと同じで、子どもが自分で書いた線を、しっかりはっきり見える化する事を目的とします。

②鉛筆の太さ・長さ・補助具

鉛筆の長さの目安として、大人の親指から人差し指の長さが、お子さんに取っては扱いやすい長さになります。


大人が普段使う鉛筆は、子ども達にとっては細すぎます。

おすすめは、くもんから発売されている三角鉛筆です。


子供にとって扱いやすい鉛筆の太さに加え、親指・人差し指・中指の位置をしっかり確認できるからです。(以下画像参照)

三角えんぴつの持ち方

①②を参考に取り組んでも、子どもがじょうずに鉛筆を持てない場合は、補助具の検討をしましょう。

③握っている鉛筆を上手に自分で動かす練習(運筆)

鉛筆を正しく握るだけではなく、自分で上手に操作するよう練習もしましょう。

鉛筆で線を書くことを運筆(うんぴつ)といいます。

幼い時期は文字を書くことを目的とせず、お絵描きなど子どもの好きなもの、自由に書かせましょう。

お絵描きの中には、線だけではなく、斜め線や丸など、手や手首を使った複雑な要素がたくさんふくまれています。

子ども達の描いた絵

鉛筆だけにこだわらず、クレヨンでもたくさんお絵描きをすることで、スムーズに鉛筆が使えるようになります。

まとめ

早いうちから鉛筆を握る練習をしましょう。

鉛筆を上手に握れない多くの理由は、握力や手先の細かい動きの経験不足が大きく影響しています。

鉛筆を正しく持つことだけを目的とせず、子どもの手先がきちんと動いているか確認をしましょう。

手先を上手に動かすことが出来るようになることで、子ども達は自立し、自分で出来ることが増えるので、自己肯定感も向上します。

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