「同じ月齢の子はもうできてるのに、うちの子はまだ…」と、つい気になっていませんか。
結論からお伝えします。
生後6ヶ月ごろの赤ちゃんは、寝返りやお座り、おもちゃの持ち替え、「ばばば」といった喃語でのおしゃべり、そして人見知り——こうした姿が見られるようになります。
でも、発達には大きな個人差があります。今できていなくても、いずれできるようになるので、焦らなくて大丈夫です。
約50年・5万組以上の親子を見てきた子育てのプロとして、6ヶ月の発達の目安と、その力をやさしく伸ばす関わり方を順にお伝えしますね
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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
生後6ヶ月でできること①:全身運動(寝返り・お座り)
健やかな発達には、全身を動かして体幹を育てることが大切です。
6ヶ月ごろは、こんな全身運動が見られます。
・仰向けで手で足をつかむ/つかんで口に入れる
・両足をバタバタとキックする
・うつ伏せで胸と頭を持ち上げる
・うつ伏せで腕を伸ばして欲しいおもちゃをつかむ
・うつ伏せで体を回転したり前後に動く
・寝返りが上手になる
・少しずつ一人で座れるようになる
どれも普通の動作に見えますが、毎日くり返すことで体幹を鍛え、この先のハイハイや歩く準備をしています。
体は「①体幹 → ②肩や腕 → ③手先」の順で育つので、手先が器用な子に育つためにも、今はたっぷり全身を動かす遊びを。
▼今日からできること:1日5分でいいので、うつ伏せ遊び(タミータイム)の時間をつくってみましょう。少し離れた所におもちゃを置くと、手を伸ばして体を動かします。
生後8か月の赤ちゃんのママは、こんな喜びを教えてくれました。
「ハイハイとお座りができるようになって、まだ数日。それなのに一日ごとに動きが変わって、見える景色が変わったからか、じっと見たり向かって進んだり、興味を示すものがものすごく増えました」
——体が育つと、世界の見え方そのものが広がっていくんですね。

生後6ヶ月でできること②:手先・細かい動き
手先も少しずつ器用になります。6ヶ月ごろは、こんな様子が見られます。
・おもちゃを右手→左手と持ち替える
・つかむ/手放すができる
・ものを持ち上げる
・細かいものをかき集める
・持っているものを振り回したり、叩きつける
・持っているものを口に入れる
このうち、ママ・パパからの相談がとても多いのが「叩く・投げる」と「なんでも口に入れる」の2つです。
実はどちらも、困った行動ではなく“学びの最中”です
①おもちゃを叩く・投げる(バンギング)は成長のサイン
「このまま乱暴な子になったら…」と心配になりますよね。
でも、これは「バンギング」と呼ばれる動作で、多くの赤ちゃんが6ヶ月〜1歳前後にします。
赤ちゃんはこの動きで、
・肩まわりの筋肉を鍛える
・力加減を学ぶ
・ものの素材を確かめる
・振り回したらどうなるかを観察する
ということを学んでいます。
だから無理に止めず、「今は学んでいるんだな」と見守ってあげて大丈夫。
投げて困るもの・割れるものだけ、手の届く範囲から片づけておきましょう。
興味が満たされ力加減を学び終えると、自然と落ち着いていきます。
▼今日からできること:止めるより「環境を変える」。割れ物を遠ざけ、叩いてもいいもの(やわらかいおもちゃ等)を渡してみましょう。
生後7か月の赤ちゃんのママも、こんな様子を見守っていました。
「ガラガラを何度も床に叩きつけて遊んでいました。
『なんで叩きつけているんだろう?楽しいのかな?』と気になりましたが、楽しそうだったので、そっと見守りました」
——“やめさせる”の前に“なぜやっているのか”を見てあげる。それだけで、関わり方がふっと軽くなります。




②なんでも口に入れるのも、立派な学び
「なんでも口に入れて心配」という声もよくいただきます。
これも成長のプロセスです。0〜3歳の赤ちゃんは、生まれた環境に適応するため、五感を通してたくさんの情報を吸収します。
とくに口や手からの触覚の刺激は、脳をぐんと刺激します。
誤飲の心配がなければ、納得するまでさせてあげて大丈夫。
絵本が唾液で傷むなら、ボードブックや布絵本に替えるなど、素材を変えて環境を整えてあげましょう。
▼今日からできること:誤飲チェック(トイレットペーパーの芯を通る小ささは×)をして、口に入れても安全なものを手の届く所に。

生後6ヶ月でできること③:喃語で“会話”が始まる
6ヶ月ごろになると、赤ちゃんはいろんな方法で「会話」を始めます。
笑顔で大きな声を出したり、「ばばばば」と喃語を話したり。
これまで一方的に話しかけていたのが、だんだん“交互”になります。
ママ・パパが話し終えると、次は赤ちゃんが声を返す。
親が黙っていると、喃語で語りかけてくることも。
これは立派なコミュニケーションの芽生えです。
▼今日からできること:赤ちゃんが声を出したら、すぐかぶせず“ひと呼吸待つ”。
「そうなんだ〜」と返すと、会話のキャッチボールが育ちます。
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生後6ヶ月の心の発達:人見知り・社会性
6ヶ月ごろは、赤ちゃんが「他人」を意識し始める時期です。
とくに身近なママ・パパには最大限の興味を示し、遊んでもらうことに大きな幸せを感じます。
同時に、親以外の人にも興味を持ち始め、人見知りが始まるのもこの頃。
知らない人に近づいては泣いて…をくり返すこともありますが、これは「いつもの人」と「そうでない人」を見分けられるようになった、心の成長のサインです。
▼今日からできること:人見知りで泣いたら無理に慣れさせず、「びっくりしたね」と一度抱っこで受け止めてから、ゆっくり。
発達が気になるときに、いちばん大切なこと
ここまで「目安」をお伝えしましたが、いちばん大切なのは、よその子と比べないことです。
発達には個性があり、一人ひとり違います。
親にできるのは、比べて不安になることではなく、脳の約80%ができあがる3歳までに、子どもにとって良い環境を整え、見守り、ときどき少しだけ手を貸すこと。
それだけで、子どもは自分のペースでちゃんと育っていきます。
ただし、どうしても心配なときは、自己判断せず、健診や小児科で相談してくださいね。
それも立派な「見守り」のひとつです。
まとめ:6ヶ月の「できる」を、焦らず見守ろう
生後6ヶ月ごろは、寝返り・お座りなどの全身運動、持ち替えや口での確認といった手先の動き、喃語での会話、人見知り——たくさんの「できる」が芽吹く時期です。
どれも個人差が大きいので、今できていなくても大丈夫。
叩く・口に入れるも、ぜんぶ学びの途中です。
今日からできることを、ひとつだけ、肩の力を抜いて試してみてくださいね。





