幼児教育のポイント
言葉が遅い気がする? 子どもの「話したい!」を引き出す親の働きかけ
~概要文~
子育てはどうしてもほかのお子さんと比べる機会が多くなるもの。「うちの子、言葉が遅いかも」「まだ会話ができないなんて遅いかな?」などと不安になることがあるかもしれません。
基本的には、お子さんとママの意思疎通ができている、指さしてママに何かの意思を伝えようとするなら大丈夫。けれどやっぱり言葉が出てほしいと思うのが本音ではないでしょうか。
今回は、お子さんの言葉を引き出す方法をいくつか提案します。絵本・語り掛け、お子さんの行動の実況中継などは、意外と効果的で子どもも喜び言葉を促します。
詳しくご紹介しましょう。
目次
子どもの言葉は「個人差が大きい」と、頭に置いておく
1歳になったらこのくらい、2歳になったら会話も……。など、育児書やインターネットの子育てサイトには年齢と単語の目安や会話について様々な情報が掲載されています。
目の前のわが子と比べて、早い・遅いと色々な感情をお持ちになり、心が揺れるかもしれません。
けれど、子どもの言葉の発達は大変個人差があり、3歳になったら急に話し出したり、1歳後半から会話が成立することもあります。
ほかのお子さんや育児書、育児サイトの情報と、我が子を比べて落ち込んだり、驚くことはありません。
大切なことは、
● 何となくでも意思の疎通ができているか
● 名前を呼んだら振り向いたり反応があるか
● 視線を合わせて笑い合ったり見つめ合ったりしようとするか
● 言葉はなくても指をさして何かを伝えようとするか
など、パパやママと未熟ながらもコミュニケーションを取ろうとしているかを観察することです。それが少しでも感じられるのなら、大丈夫でしょう。
話したい気持ちを高める「代弁」「聞く」「寄添い」を
子どもの言葉を引き出すことや会話しようとする気持ちを高めるために、ママやパパにできることは、「話す」よりも「聞く」ことや「同調」しながら「代弁すること」です。
●子どもが話したことに反応をしない
●子どもの話を端折って親が話す
●子どもの気持ちを代弁しないで叱る・急かす
●「なに?何言ってるかわかんない!」「うるさい!」「はっ?」など、子どもをないがしろにするような言葉で責める
このように子どもの言葉や気持ちをさえぎるようなことをしていると、子どもは聞いてもらえない、同調してもらえず楽しくないと感じ、あまり話さなくなってしまうかもしれません。
●ちょうちょ、いたね。よく気づいたねー黄色いねと、子どもの嬉しい気持ちを 代弁する
●拙い言葉でも最後まで「そうなの、そうだったんだね」等と興味を持ち、最後まで聞く
●まだ単語が出ない、会話ができないのであれば子どもの様子を「実況中継」する
一番最後の「実況中継」とは、子どもと会話ができないのに言葉をかけ続けることは、親であっても疲れてしまったり、心が折れてしまうこともあります。
そこで「お!絵本を手に取りました。開いて何かを見ています。ママの顔を見て笑いました!かわいいねー!」など、言葉のシャワーをかけるように子どもの行動をひとりごとのように実況中継するのです。
赤ちゃんや言葉がまだ出ないお子さんへ、言葉をかけるのが苦手で無言になりがちな場合は、この方法は意外と子どもも反応があったり、ママやパパも照れずにできて楽しめるかもしれません。
また、絵本を読み聞かせながら「お魚さんいたね、赤いね。金魚だよ。」などとストーリーやイラストを通して声をかけることも言葉を引き出すきっかけになります。
子どもは言葉が出ていない時であっても、心の中で何も感じていないわけではありません。
ママやパパの言葉のシャワーを心の中にたくさん貯めているだけ。
いつか必ず話せるようになりますよ。
不安な時は環境を変えたり、周りを頼って
ことばの遅れが心配だったり、頭ではわかっていても、中々子どもに働きかけが出来ない場合は、幼児教室などに頼ってみるもの一考です。
お子さまの性格や、兄弟の有無など様々な要因によって喋ってみようと思う機会がない、または少ないご家庭も多いのではないでしょうか?
お家では中々用意が出来ない教材の量、言葉のシャワー、他のお友達とのかかわりをもつなど環境を大きく変える事で言葉の発達を大きく促すことができます。関わり方のコツや、子どもの言葉について遅れがあるのか心配だという気持ちをプロの先生たちがよく聞いてくれるはずです。
どうしても気になる場合は、暮らしている自治体の発達支援センターや小児科へ相談するのも良いでしょう。
発達の遅れがあるかどうかについては、医師でなければわかりませんし、ある程度の年齢にならなければ検査の対象にはなりません。
心配がある場合は、そういった機関へ相談してみましょう。
子どもの心を代弁しながら寄添った関りをしよう
言葉がなかなか出ないため、心配しているママやパパに向けてお話しをしました。
大切なことは、言葉が出始めるタイミングには個人差があることを心に留めておくことと、言葉が出なくてもあきらめて無言になってしまうことなく、子どもの気持ちを代弁してあげたり、言葉で寄り添ってあげること、また、絵本など遊びを通して言葉をかけてあげることです。
何よりも一番大事なのはママが元気で明るくいられること!
心配なときは、私たちのようなお教室や相談機関へ行ってみるのも安心につながりますよ。
アカデミアキッズでは現在秋の入会キャンペーンを実施中です。
席数には上限がございますので、気になる方は早めにお申し込み下さい。