小学校に入学したら、算数に困らないようになって欲しいと思う親は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、算数に困らないためには、小さい頃から子どもの成長にあわせた正しい学び方があります。
ここでは4歳以降、子どもが楽しく数を学び、数や算数を好きになる方法をお伝えします。
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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
①数を正しく学ぶには順番がある
私たち大人が、「将来子どもには算数に困ってほしくない」と思ったら、子どもに何をさせますか。
ほとんどの方は、「小さい頃からプリント学習をさせる」と答える方が多いです。
確かにプリント学習と反復練習は数を学ぶ一つの方法ではありますが、最後の締めとして取り組みましょう。
プリント学習に入る前に、以下5つのステップに取り組むことをおすすめします。
- いくつぐらいなのか想像できるようにする
- 数を自分でかぞえられるようにする
- 数字を書く練習をする
- 数を表す言葉を知る
- プリントに取り組む
1つずつ説明しますね。
①いくつぐらいなのか想像できるようにする
プリント学習とは、同じ問題を何回も繰り返して、記憶を定着させることです。
算数においても計算が早くできることは重要な要素ではありますが、反復練習をして答えを定着させることだけを目的と問題が起こります。
例えば、3歳からプリント学習だけに取り組み「1 + 1=2」と、数字と式と答えを覚えたとしましょう。
子どもに「1 + 1はなに」と聞くと「2」と答えることができますが、「ではみかんを2つとって」というと、「わからない」と困惑する子どもが一定数います。
つまりプリント学習だけで1 + 1を勉強した子どもは、記号の組み合わせと、数字の書き方を覚えただけで、その数がどれぐらいなのかはまだわかっていないのです。
3はいくつぐらいなのか、半分とはどれぐらいなのかなど、実際にものを使って操作をしないとこれらの感覚が身につきません。
少し難しい言葉ですが、この感覚は数量感(すうりょうかん)と言われています。
大人であれば、
- お正月食べすぎて体重が3キロ増えてしまった=重くなった
- ダイエットしたから3キロ減った=軽くなった
このように言えば、感覚と概念があるので簡単にイメージできますが、子どもたちにはその概念がないのでイメージすることができません。
そのため、計算問題に取り組む前に数量感を身につける必要があります。
0歳から3歳、3歳から6歳ではやり方が異なりますが、ここでは、3歳から6歳の子どもに向けた方法をお伝えします。
数量感を身につけるには、3つのポイントがあります。
- 普段から数を意識した言葉かけをする
- 料理などを手伝わせる
- 計算をさせるのであれば、ものを使って操作させる
1つずつ説明しますね。
①普段から数を意識した言葉かけをする
普段から数を使った言葉かけをしましょう。
例えば、
- 夕ご飯を食べるときに、「◯◯ちゃん、お皿を3枚とってくれる」
- 食後にみかんを食べるのであれば「みかん5個とってくれる」
- ケーキを食べるのであれば「このケーキ、半分にして、残りは後で食べよう」
このように、普段の会話の中で数を盛り込んだ会話をしましょう。
昔は子ども同士が触れ合う場が多く、自然と子ども同士でこのような会話と経験をしていたのですが、今の時代はそのような場が少なくなりました。
そのため、子どもたちはこのような数量感を体験する場が少なくなったため、経験を積む必要があります。
ぜひご家庭の語りかけの一つとして、取り組みましょう。
②料理などを手伝わせる
お母さんの心の余裕があるときでいいので、料理などお手伝いをたくさんさせましょう。
子どもが手伝うと想定外のトラブルなどが発生し、お母さんやお父さんがやったほうが早いと思いますが、子どもにお手伝いを教えていくと立派な戦力になります。
また、さまざまなお手伝いをすることで、数のセンスが身に付くだけではなく、自分の手を使い、体や五感を刺激するので、手先が器用になったりとさまざまな効果があります。
例えば、
- 雑巾掛け=どれぐらい進んだのか、どれぐらい雑巾掛けができたのか(距離・長さ)
- お風呂掃除=お風呂の水を抜くと、水が減る様子が観察できる(増える減る)
- 料理の手伝い=食材を半分に切る・量を量る・取り分ける(分数)
このように、さまざまな数を学ぶ機会があふれています。
ぜひご家庭でたくさんお手伝いをさせましょう。
③計算をさせるのであれば、ものを使って操作させる
プリント学習をするのであれば、おはじきなどを使って、操作させましょう。
操作とは、例えば「1 + 1」という問題をするのであれば、おはじきを使いながら「1と1であわせて2」と数字とものを組み合わせます。
子どもがおはじきに興味を示さないのであれば、
- 100玉そろばん
- アメ
- かわいい消しゴム
など、さまざまなものを使いましょう。
②数唱をする
数唱(すうしょう)とは、漢字の通り、数を唱えることです。
例えばお風呂に入ったら、「お風呂からでるときに、100まで数えたらでようね」と言って、1から100まで数えさせます。
最初は子どもは1から100まで数唱できませんので、以下のように取り組みます。
- 最初は親と一緒に覚えるまで繰り返す
- 1から10などある程度で区切る
- かぞえうたなどを一緒に歌う
100まで言えるようになったら、今度は10から0まで減らす数唱に取り組みましょう。
覚えたら20から0とどんどん増やします。
子どもの年齢や発達により子どもには個性があるので、様子をみながらになりますが、他にも、
- 2とび(2、4、6、8、10)
- 5とび(5、10、15、20)
- 10とび(10、20、30)
などさまざまな数唱に取り組みましょう。
注意点として、
- 子どもは覚えても忘れるため、復習をする
- 焦らず一つずつ覚える
- 焦っていろいろなものに手を出さず、1から100までの数唱であれば完璧に自信がもてるまで繰り返す
これらを意識して、ゆっくり子どものペースで取り組みましょう。
③数字を書く練習をする
数量感や数唱がある程度できるようなったら、数字を書く練習に取り組みます。
数量感や数唱ができる前から、お絵描きの一つとして数書きに取り組みましょう。
その場合は、数字と数量感をマッチングさせます。
マッチングとは「3」はみかん3個など自分で操作できれば大丈夫です。
数字を書くということは、手首や手先を上手に使える必要があるので、小さい頃から手先の訓練やえんぴつ、はさみの練習をしておきましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
④数詞を教える
数詞(すうし)とは、数を表す言葉です。
例えば、
- 1枚、2枚、3枚
- 1本、2本、3本
などです。
「個」と言う便利な言葉があるので、つい全て「3個とって」など言ってしまいますが、親が思いつく限りでいいので、普段の会話の中に数詞を使った会話をしましょう。
⑤プリントに取り組む
このように、子どもにあわせてさまざまな数の取り組みをしたら、プリントに取り組みます。
プリントを早く処理することを目的とせず、遊びながら数量感を使った取り組みをしましょう。
早く計算ができることよりも、楽しくおままごとのように取り組むことが大事です。
そのように親が取り組むことで数を身近に感じ、数や算数に対して抵抗がなくなります。
計算のスピードを重視するのは少し後でも構いません。
まとめ
数を学ぶには、数量感、数唱、数字の練習、数詞とさまざまな要素が必要です。
全てを完璧に取り組もうとせず、お風呂に入りながらなどと、ついでにできることを一つ追加するだけで、子どもの数のセンスは大きく伸びます。
できることから採用し、無理なく長く続けていきましょう。