子育てには愛情が必要なのはだれしもわかっていること。
ですが、愛情を注ぐとはどのようにすることなのかということは、正しい答えがわからないという方もいらっしゃるでしょう。
子どもは愛情不足に陥ると、どのような様子を見せるのでしょうか。
また、愛情不足のまま育つと将来どのような心配があるのでしょうか。
そして、愛情を注ぐ子育てや改善のコツはどのようなことなのでしょうか。
今回は子育ての愛情不足について、また、愛情を注ぐ子育てについて詳しくお伝えしていきます。
より具体的に知りたい方は、Youtubeにて完全解説をしていますのでそちらを参考にしてください。

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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
愛情不足の子どもに見られる特徴とは?
愛情不足と思われる子どもが見せる姿としては、下記のような3つの特徴が挙げられます。
・人の注目を浴びたがる
・親以外の人に甘える
・わがままが多い
愛情をたっぷり注がれている子どもであっても時にはこのような様子を見せることがありますが、顕著な場合はやはり愛情不足が疑われるでしょう。
自分が注目されたいがために、誰の気を引きたくて意地悪をしたり、わざと相手の嫌がるようなことをする場合、家ではそうでもないのに幼稚園や保育園の先生にとても甘える、家事や仕事で忙しい時に限ってしつこく遊ぼうと言ってきたりいたずらをして困らせるなど、気を引こうとするなどの様子が見られます。
愛情不足のまま育つと将来どんなことが心配?
子どもへ愛情を示さないままに子育てをすると、将来どのようなリスクが考えられるのでしょうか。
・人間関係の構築が不得意になる
・何事にも無理をしがちになる
・仕事や恋愛が継続しない
このようなことが考えられます。具体的に解説しましょう。
人間は愛着を通して人への信頼や自尊心を成長させます。信頼や自尊心をもとに、他人と適切な関係を構築できるのです。
子どもが愛情をあまり受けずに育ってしまうと、人への信頼や自尊心を持つことができず、人間関係の構築が苦手となってしまうでしょう。
また、愛情不足の子どもは、愛情をもらおうと何事にも無理をしがちになります。
例えば、親を喜ばせるために習い事や勉強を頑張りすぎてしまい、嫌なことがあっても我慢してしまうことなどです。
行動しても自信をもてず、頑張りすぎることにより不登校やうつ病になる可能性もあるため注意が必要です。
さらに、愛情不足が原因で、仕事や恋愛が長続きしない子に育つ可能性もあります。
愛情が不足したままだと、仕事を頑張りすぎて燃え尽きてしまうなど、仕事が長続きしなくなる人もいるのです。
また、人間関係や愛情表現が苦手となることから、恋愛に臆病になるケースも考えられるでしょう。
それでは子どもに愛情を伝えるには、どのような子育てのコツがあるのでしょうか。
愛情を伝える子育ては3つの「基地」が大切なポイント
子どもに愛情を伝えるということは、親子の絆や信頼関係をしっかりと築くことです。
無条件に愛され、許され、守られ、時には子どものために叱ることも愛情ですね。
その土台となるのが親と家庭が「基地」になることです。
①安全基地
②安心基地
③探索基地
の3つになります。詳しくお話ししましょう。
①安全基地
一つ目の安全基地とは簡単に言えば「親または家は安全な場所だ」と心から子どもが思える環境のことです。
生まれてきて間もない子どもたちにとって日々の生活は毎日が新しい発見や新しい環境に飛び込み、ドキドキ、ワクワクすることであふれているでしょう。
ですが、それと同時に刺激が多すぎたり情報が多すぎて頭の中で整理ができないこともよくあります。
私たち大人も新しい環境に飛び込むときは緊張するのと同じことです。
ですが、家に帰り当たり前がある場所に戻るとほっとしますね。
これは心に安定を与えてくれることになります。
毎日同じ時間とはいきませんが、できる限り毎日のルーティンを同じにすることで、子どもは大人よりももっと心が安定し、脳をリラックスさせるのです。
これらを意識した環境を子どもに与えてみましょう。
②安心基地
安全基地は「家」という環境ですが、安心基地は主に「親」という存在を指します。
子どもが疲れたり悲しくなったりしたとき、親が安心感を提供することです。
例えば、子どもが怪我をしたときや友達とケンカしたときに親が抱きしめて「大丈夫だよ」
と言ってあげることで子どもは安心して心を落ち着かせることができますね。
このようにお伝えすると親はつい子どもにたくさん話しかけて慰めようとしますが、多くの場合親からのアドバイスや言葉は多くなくても大丈夫です。
子どもは子どもながらに体験したことを頭の中で整理をして答えを既に持っています。
ただし上手に言語化ができないので「どうしたの? あなたはどう思ったの?」と、子どもの心の声を引き出してあげてください。
それと同時にしっかりとスキンシップを取ることで子どももより安心します。

③探索基地
「探索基地」とは、子どもが新しい環境に飛び込んでみようと思えるかということです。
この探索基地ですが一つ目の安全基地・二つ目の安心基地のベースができて初めて機能していきます。
何か新しいことに挑戦するとき、帰る場所があり、成功しても失敗しても受け入れてくれる存在や居場所が「安全基地・安心基地」なのです。
安心できる場所自分を受け入れてくれる人がいるからこそ新しいことに挑戦できるのです。
親子の絆や信頼関係を深めたい、愛情を注ぐ子育てをしたいと思う方は、ぜひ3つの基地を意識して環境を用意してあげましょう。

子どもを尊重するのは、過保護・過干渉?
「過保護」とは子どもの望んでいることを全てやってしまうことであり、「過干渉」とは子どもの意見に関係なく親の意見を優先させることです。
親が過保護、過干渉になることで子どもの様子に少しずつ問題が発生していきます。
そんな子どもの姿を見て「子育てが失敗した」と悩む方も多いかもしれません。
1.成功失敗体験を積めず自分に自信が持てず子どもが臆病になるパターン
2.自分の気持ちがわからず自分が何をしたいのかがわからなくなるパターン
3.実力以上のプライドを持ち現実と自分の落差に落ち込むパターン
4.親に期待されすぎて燃え尽き症候群になる子ども
このような姿になることもあるでしょう。
子どもが小さいうちは親は子どもをコントロールしやすく都合がいいのですが、体も大きくなる思春期に差し当たった頃に、このようなことで悩む保護者の方が増えていきます。
過保護や過干渉は、保護者が無意識的に行ってしまうことでもあり、大きく分けて3つのパターンがあると言われています。
1.子どもが可愛すぎて溺愛する親
2.ヘリコプターペアレンツ
3.カーリングペアレンツ
です。お聞きになったことがあるでしょうか。詳しく説明していきましょう。
1.子どもが可愛すぎて溺愛する親とは?
子どもの周りで発生したどんな小さなトラブルでも気になり、周囲に過保護な要求を無意識のうちにし始めることです。
このタイプの親は我が子を自分の分身として捉え、子どもを主役にするために過度な要求を周囲にし始めます。
「自分で解決できる問題なのに親が解決してしまった」
そんな子どもの思いはいずれ親を信頼することができず、愛着形成ができなくなることに繋がります。
子どもの世界に親があまりにもでしゃばると、子どもも肩身が狭くなり子どもの居場所もなくなってしまいます。もし当てはまるものがあったら子どもに何か些細なトラブルが生じたら6秒間だけ待って、まずは自分の気持ちを落ち着けましょう。
そして、「どうしたの?何かあったの?」と子どもの考えていることを引き出してみましょう。まずは子どもの心をよく知ることです。
2.ヘリコプターペアレンツとは?
これは子どもが傷つかないように、常に子どもを見守る親のことを言います。
親は無意識のうちに、
- 自分の期待を子どもに押し付ける
- 子どもの些細な問題を親が解決してしまう
- 子どもの将来を親が一方的に決める
こんな特徴があります。
大きくなってから親の支配から逃れられず悩む大人も少なくありません。
親が良かれと思ったことが成人した後も影響するので注意したいですね。
親は子どもが助けを求めてくるまでゆっくりと待ちましょう。
3.カーリングペアレンツとは
これはなんでも先回りしてしまう親のことを指します。
ヘリコプターペアレントは、子どもに何か起こった時に過剰に反応するのに対して、カーリングペアレントは子どもが転ばないように事前にできる限り完璧に準備する親のことです。
「失敗したら可愛そう」という思いから先回りしてしまうのです。
特徴としては、
- 親が失敗に対して恐怖心を抱いている
- 子どもへの理想が高い
- 常に先回りして子どもが失敗しない
- 失敗すること自体が面倒に感じている
- 子どもが頼んでもいないのに準備を完璧にする
などがあります。
親がなんでも準備してしまうので、自分の意志を言葉で伝える必要がないため、赤ちゃんの発語が遅れることもあると言われています。
「子どもには子どもの世界がある」と言い聞かせ、親自身の趣味や、興味関心の幅を広げましょう。
子ども以外の好きなものを日常の生活の中で探してみてくださいね。

おわりに
子どもが愛情を感じている時に発するサインとしては、
- 子どもが不安を感じたとき親に向かって泣いて抱きついてくる
- 嬉しいことや興奮することがあったら親に想いを伝えようとする
- 親が笑顔のときに一緒に笑ってくれる
- 子どもが新しい環境に飛び込むとき時々親の下に戻ってきて確認をする
- 保育園などに預けるとき不安そうな顔をするが迎えにいくと笑顔で迎え入れてくれる
このようなサインを発します。
そして親子関係を上手に築いているご家庭では
①安全基地
②安心基地
③探索基地
の3つを意識して家庭の環境を用意しています。
そして最後に親子の愛着形成を壊してしまう親の特徴として、
①子ども溺愛タイプ
②ヘリコプターペアレンツ
③カーリングペアレンツ
のお話をしました。
子どもの様子がおかしい、育児がうまくいかない、子どもと意思の疎通がうまくいかない気がするときなどは、子どもとの信頼関係や絆が築かれているか、愛情不足に陥っていないか、また、逆に過干渉・過保護になっていないかを振り返ってみましょう。
子育ては誰しも不安がいっぱいです。どうか少しでもあなたの力になりますように。
