愛情不足の子供の特徴3つと今日からできる愛情の伝え方

「うちの子、愛情不足かも…」と不安になっていませんか。

結論からお伝えすると、愛情不足の子供には「人の注目を浴びたがる」「親以外の人に甘える」「わがままが多い」という3つの特徴が出やすくなります。

でも、大丈夫。これは“愛情の伝え方”を少し変えるだけで、今日から取り戻していけます。

約50年・5万組以上の親子を見てきた子育てのプロとして、特徴・将来への影響・今日からできる伝え方を、順にやさしくお話ししていきます。

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執筆者

いくみん先生

自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。

常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。

その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。

著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。

(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績

目次

愛情不足の子供に見られる3つの特徴【セルフチェック】

愛情不足と思われる子どもが見せる姿には、下記の3つの特徴が挙げられます。

・人の注目を浴びたがる

・親以外の人に甘える

・わがままが多い

たとえば、わざと意地悪をして気を引こうとする、家ではそうでもないのに幼稚園や保育園の先生にとても甘える、家事や仕事で忙しい時に限ってしつこく遊ぼうと言ってきたりいたずらをして困らせる——こうした「気を引こうとする」様子が見られます。

もちろん、愛情をたっぷり注がれている子どもでも時にはこのような姿を見せます。

あくまで「顕著なときは振り返ってみましょう」というサインとして受け止めてくださいね。

愛情不足のまま育つと将来どうなる?3つの心配

子どもへ愛情を示さないままに子育てをすると、将来どのようなことが考えられるのでしょうか。

・人間関係の構築が不得意になる ・何事にも無理をしがちになる ・仕事や恋愛が継続しない

人間は愛着を通して、人への信頼や自尊心を育てます。その信頼や自尊心をもとに、他人と適切な関係を築けるようになります。愛情をあまり受けずに育つと、その土台が持ちにくく、人間関係が苦手になってしまうことがあります。

また、愛情をもらおうと何事にも無理をしがちにもなります。親を喜ばせるために勉強や習い事を頑張りすぎ、嫌なことも我慢してしまう。その結果、自信が持てないまま頑張りすぎて、不登校やうつにつながる可能性もあります。仕事を頑張りすぎて燃え尽きてしまったり、恋愛に臆病になるケースも考えられます。

少し不安になったかもしれません。でも大丈夫です。これらは、今からの関わり方で十分に変えていけます。次に、その具体的な方法をお伝えします。

愛情不足を解消する子育て|3つの「基地」で愛情を伝える方法

子どもに愛情を伝えるということは、親子の絆や信頼関係をしっかりと築くことです。

無条件に愛され、許され、守られ、時には子どものために叱ることも愛情ですね。

その土台となるのが親と家庭が「基地」になることです。

①安全基地

②安心基地

③探索基地

の3つになります。詳しくお話ししましょう。

①安全基地

安全基地とは、簡単に言えば「親や家は安全な場所だ」と子どもが心から思える環境のことです。

生まれて間もない子どもにとって、毎日は新しい発見や刺激であふれています。ワクワクすると同時に、情報が多すぎて頭の中が整理できないこともよくあります。大人も新しい環境では緊張しますが、家に帰って“いつもの場所”に戻るとほっとしますよね。

毎日同じ時間とはいきませんが、できる限り生活のルーティンを同じにすることで、子どもの心は安定し、脳がリラックスします。

▼今日からできること:寝る前の5分だけは必ず子どもと向き合う、など「毎日同じ小さな習慣」を一つ決めてみましょう。

②安心基地

安全基地が「家」という環境なら、安心基地は主に「親」という存在を指します。

子どもが疲れたり悲しくなったりしたとき、親が安心感を与えてあげること。たとえば怪我をしたときや友達とケンカしたときに、抱きしめて「大丈夫だよ」と言ってあげると、子どもは安心して心を落ち着かせられます。

このときつい、たくさん話しかけて慰めたくなりますが、アドバイスや言葉は多くなくて大丈夫。子どもは体験したことを自分なりに整理し、すでに答えを持っていることが多いからです。ただ上手に言葉にできないだけ。「どうしたの? あなたはどう思ったの?」と心の声を引き出してあげてください。あわせてスキンシップを取ると、より安心します。

▼今日からできること:すぐにアドバイスせず、まず「そうだったんだね」と気持ちを受け止める一言から始めてみましょう。

③探索基地

探索基地とは、子どもが「新しい環境に飛び込んでみよう」と思えるかどうかです。

これは、安全基地・安心基地のベースができて初めて機能します。何かに挑戦するとき、帰る場所があり、成功しても失敗しても受け入れてくれる存在がいる——その安心があるからこそ、新しいことに挑戦できるのです。

▼今日からできること:挑戦して失敗しても「やってみたね」とまず認めてあげましょう。結果より挑戦そのものを言葉にします。

親子の絆を深めたい、愛情を注ぐ子育てをしたいと思う方は、ぜひこの3つの基地を意識して環境を整えてあげてください。

実際に、1歳7か月の女の子を育てるママから、こんな声がありました。

「娘がぐずったとき、気持ちを込めて抱っこしたら、笑顔で笑い声をあげてくれました。甘えたかったんだなと気づいて、たくさん甘えさせてあげたいと思いました。声かけはしていたけれど、“見てあげること”が足りていなかったかもしれません」

これはまさに「安心基地」が働いた瞬間です。

特別なことをしなくても、ぐずりを受け止めて抱きしめる——それだけで子どもは安心を取り戻します。

そして「甘えさせること」は、わがままにすることとは違います。安心して甘えられた経験こそが、愛情の土台になっていきます。

やりすぎ注意:愛情と「過保護・過干渉」の違い(3タイプ)

愛情を伝えることは大切ですが、「なんでもしてあげる」とは違います。

「過保護」とは子どもの望むことを全てやってしまうこと、「過干渉」とは子どもの意見に関係なく親の意見を優先させることです。これが続くと、子どもに少しずつ変化が現れます。

・成功・失敗の体験を積めず、自分に自信が持てず臆病になる

・自分の気持ちがわからず、何をしたいのかわからなくなる

・実力以上のプライドを持ち、現実との落差に落ち込む

・親に期待されすぎて燃え尽きてしまう

子どもが小さいうちはコントロールしやすく気づきにくいのですが、思春期に差しかかった頃に悩む保護者が増えていきます。

1.子どもが可愛すぎて溺愛する親

子どもの周りの小さなトラブルでも気になり、無意識に周囲へ過保護な要求をし始めるタイプです。

我が子を自分の分身のように捉え、子どもを主役にするために過度な要求をしてしまいます。

「自分で解決できる問題なのに、親が解決してしまった」——その積み重ねは、やがて子どもが親を信頼できず、愛着形成ができないことにつながります。

▼どう関わる?:些細なトラブルが起きたら、まず6秒だけ待って自分の気持ちを落ち着けましょう。そして「どうしたの?何かあったの?」と、子どもの考えを引き出すことから始めます。

2.ヘリコプターペアレンツ

子どもが傷つかないように、常に上空から見守る親のことです。無意識のうちに、

・自分の期待を子どもに押し付ける

・子どもの些細な問題を親が解決してしまう

・子どもの将来を親が一方的に決める

といった特徴が出ます。

大きくなってから親の支配から逃れられず悩む大人も少なくありません。

▼どう関わる?:子どもが助けを求めてくるまで、ゆっくり待ちましょう。

3.カーリングペアレンツ

なんでも先回りしてしまう親のことです。

ヘリコプター型が「起きたことに過剰反応する」のに対し、カーリング型は「転ばないよう事前に完璧に準備する」のが特徴です。「失敗したらかわいそう」という思いから先回りしてしまいます。

・失敗に対して恐怖心がある

・子どもへの理想が高い

・常に先回りして失敗させない

・子どもが頼んでもいないのに準備を完璧にする

親がなんでも準備してしまうと、子どもは自分の意志を言葉で伝える必要がなくなり、発語が遅れることもあると言われています。

▼どう関わる?:「子どもには子どもの世界がある」と言い聞かせ、親自身の趣味や興味の幅を広げてみましょう。子ども以外の好きなものを日常の中で探してみてくださいね。

おわりに:愛情不足は、今日から取り戻せます

最後に、子どもが愛情を感じているときに発するサインをまとめます。

  1. 不安なとき、親に泣いて抱きついてくる
  2. 嬉しいこと・興奮したことを親に伝えようとする
  3. 親が笑顔のとき、一緒に笑ってくれる
  4. 新しい環境でも、時々親のもとに戻って確認する
  5. 預けるときは不安そうでも、迎えに行くと笑顔で迎えてくれる

たとえば、あるママはこんな様子を教えてくれました。

「1歳の娘は、お気に入りのぬいぐるみのおでこに自分のおでこをくっつけて、ぎゅーっと抱きしめるんです。私に対しても同じことをしてくれて、安心しきった、リラックスした表情をしています」——これも、愛情がちゃんと伝わっている何よりのサインです。 

そして、親子関係を上手に築いているご家庭は「①安全基地・②安心基地・③探索基地」の3つを意識して環境を整えています。

一方で、愛着形成を壊してしまうのが「①溺愛タイプ・②ヘリコプター・③カーリング」の3タイプでした。

子どもの様子が気になるとき、育児がうまくいかないと感じるときは、信頼関係や絆が築けているか、愛情不足や過干渉になっていないかを、やさしく振り返ってみましょう。

子育ては誰しも不安でいっぱいです。どうか少しでも、あなたの力になりますように。

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