多くの子どもと接していると、勉強に限らず運動や自分の好きなことで、ここぞというときに力を発揮できる子どもの共通点の一つとして自己肯定感が高いことが挙げられます。
自己肯定感とは短所・長所を含め自分のことを受け入れられ、自分は価値がある人間だと思えることです。
自己肯定感が高い子どもは、
- ものごとを素直に受け入れる
- 失敗を恐れない
- 心が強くストレスにも強い
- 何ごとにもとりあえずやってみて、失敗しても改善しようとする
このような共通点がみられます。
それでは大きくなったときに自己肯定感が強い子になるにはどのようにすればいいのでしょうか。
それには小さいころから以下の10個のアプローチがとても重要です。
- 赤ちゃんのころから、良く話しかけ、触ったり抱っこをする
- お手伝いや自然での遊びをたくさんする
- 自分で選択をさせる
- 成功・失敗に関わらず結果を受け入れてあげる
- 子どもの話を最後まで聞く
- 親子で一緒に共通のことに取り組む
- 子ども一人の時間を確保する
- 親自身のメンタルを調整する
- 抱きしめたり、言葉で無償の愛を伝える
- 子どもの自立を促す
1つずつ説明しますね。
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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
①赤ちゃんのころから、良く話しかけ、触ったり抱っこをする
赤ちゃんは生まれてきた環境に適応するために、毎日全身と五感を通じてあらゆることを吸収しています。
お母さんが発した言葉、生活音、目に見えるもの全てです。
そのため赤ちゃんのころからたくさん話しかけてあげましょう。
もし「赤ちゃんに語りかけても無反応で何を話したらいいのかわからない」ということであれば、無理に話しかけずに「これはボールだね。赤いね」など目の前にあるものをそのまま教えてあげましょう。
赤ちゃんの語りかけ方については以下の記事を参考にしてください。
また赤ちゃんにとってお母さんからの愛撫やタッチングはとても心地よい刺激となり、脳を活性化します。
たくさん触ってあげましょう。
②自分で選択をさせる
言葉を発することのできない赤ちゃんでも、8ヶ月ぐらいから目や指差しなどで親にサインを送っていることがよくあります。
例えば「これとこれどっちを食べますか」と問いかけてみてください。
すると食べたいものを目でみたり、指でさしたりします。
ママの心の余裕のあるときはこのように子どもにぜひ選択させてみてください。
また1歳以降少しずつ自分で動き、選択ができるようになったら、二つの中からどちらがいいのかを聞くようにしましょう。
私たち大人でも、目の前にたくさんに魅力的なものがあったら選択することに悩みますよね。
子どもは脳が未発達のため、さらにたくさんの中から選ぶことがとても難しいのです。
そのため、事前に親が選んでおき、二つの中から選択をさせましょう。
③お手伝いや自然での遊びをたくさんする
ある体験活動と自己肯定感の関係性を調査したところ、自然遊びやお手伝いなどの経験は自己固定感を高めるという調査結果が出ています。
お手伝いや自然の中での遊びの経験は、自己肯定感だけではなく、社会で求められる仲間とのコミュニケーション能力や自立心、主体性、協調性、チャ レンジ精神などが鍛えることができます。
また、乳幼児期から習得しておきたい様々な基本的な動きの動作を学ぶ良い機会にもなります。
そのため、自宅でのお手伝い、自然での遊びをたくさんしましょう。
特別にお出かけしなくても、公園にいったり、お散歩をしたり、外気浴でも構いません。
また自宅で簡単にできる感覚遊びなども自己肯定感を高めます。
④成功・失敗に関わらず結果を受け入れてあげる
生まれてきたばかりの子どもたちは、全てが初体験です。
そのため、失敗しながら学び成長をしていきます。
例えば赤ちゃんが歩くときも何度も尻もちをつきながら足の筋肉を鍛え、いずれ一人で歩けるようになります。
そのため、子どもの自己肯定感を高めるのであれば成功、失敗に関わらず結果をそのまま受け入れてあげましょう。
成功しても毎回大袈裟に褒める必要はありません。
もちろん心の声から出た笑顔や褒めることは問題ありませんが、親が毎回無理やり褒めることで子どもも期待に答えるために行動を起こすようになります。
また失敗したとしても頑張っていたその過程を認めてあげることがとても重要です。
具体的には親が気がついたことをそのまま伝えましょう。
「今日は残さずご飯を食べたね」
「今日はいっぱい遊んだね」
このように子どもを観察して気がついたことをそのまま伝えましょう。
⑤子どもの話を最後まで聞く
繰り返しになりますが、子どもは脳が未発達の状態で生まれてきます。そのため、まだ上手に自分の思っていることや意見をまとめて上手にいうことができません。
そのため、子どもの話を途中で遮ったり、自分の意見を伝えるのではなく、最後まで子どもの話を聞いてあげましょう。
子どもの話を最後まで聞いてあげることで、「あなたに興味をもっているよ」ということを伝えることができます。
親に時間の余裕のあるときはいいですが、忙しいときはどうすればいいのでしょうか。
そのような場合は「ごめんね、ママ今◯◯をしなくてお話を聞いてあげられないんだ。後で時間を取るからそのときにおしえてくれるかな」と子どもの目を見て伝えましょう。
子どもはきちんと理由を伝えられれば理解し、納得をしてくれます。
そして、忘れずにその約束を守ってあげましょう。
⑥親子で一緒に共通のことに取り組む
親子で一緒に共通のことに取り組むことも、子どもの自己肯定感を高める良い働きかけになります。
- 一緒にご飯を食べる
- 一緒に遊ぶ
- 一緒に本を読む
- 一緒にお出かけをする
些細なことではありますが、大好きなお母さん、お父さんと一緒にできる活動は子どもの心を大きく育みます。
また楽しかった思い出は記憶となり、メンタルの土台作りに繋がります。
楽しい時間を一緒に共有しましょう。
⑦子ども一人の時間を確保する
子どもがある程度の年齢になると、
- 親が時間を管理して少しでも子どもに良いことをさせてあげたい
- 成功体験を積ませたい、
- 少しでも子どもの成長に何か良いことをしたい
このように思い、毎日たくさんの習い事をさせようとする親子を見かけます。
しかし、「ぼーっとする」というような、何もしないということも自己肯定感の向上に繋がります。
アメリカのワシントン大学の研究によると、ぼーっとすることでデフォルト・モード・ネットワークという脳の回路が働き、頭の中の情報整理が活発に行われたり、脳がリラックスしたり、ひらめきが起こりやすくなったりします。
自己肯定感は考えたことを実行し、具現化や自分のアイデアが成功したときにも高まります。
人や外部からの刺激だけではなく、自分で考えて実行するという一連の流れは子どもに自信と成長を与えてくれます。
⑧親自身のメンタルを調整する
子どもは親の顔を見て、どのように感じているか、考えているかを察知します。
そのため、親自身のメンタルも調整しましょう。
育児となると難しいのですが、適度に休んだり、ときには手を抜いたりすることも大事です。
私のおすすめはどこでも簡単にできる親のためのマインドフルネスです。
マインドフルネスとは簡単に言えば、深呼吸をすることです。
深呼吸をすることで、自身のメンタルを調整することができます。
⑨抱きしめたり、言葉で無償の愛を伝える
子どもの自己肯定感を高めるには、子どもを抱きしめたり、言葉で無償の愛を伝えることも有効です。
子どもに何を話したらいいのかわからない、何をしたらいいのかわからない、そんな場合は6秒何も言わずにただ子どもを抱きしめましょう。
また、言葉で「大好きだよ。いつでもあなたの味方だよ。生まれてきてくれてありがとう」と伝えるだけで親子共に自己肯定感が高まります。
⑩子どもの自立を促す
小さいころから様々なことに挑戦をし、生きていくための基本的動作を身につけましょう。
そのためには子どもの長所を伸ばすことです。
子どもが好きなことにたくさん取り組むことで、他の苦手なものを一緒に引き上げてくれます。
そのためには小さいころから親子でたくさんの新しいことに挑戦、体験をしましょう。
子どもが新しいことを体験する際は、まだルールやわからないこともたくさんあります。
そのため、最初は使い方やルール、危険性などを丁寧にゆっくりと教えましょう。
まとめ
過去の調査でも、諸外国に比べて日本人の自己肯定感の低さは指摘されています。
文化の違いや様々な要因はありますが、私が声を大にして伝えられることは、大きくなってから自己肯定感を育むことは難しいということです。
無限の可能性を秘めている乳幼児期。
できることで構いませんので取り組んでいただけると幸いです。
参考サイト1:http://www.niye.go.jp/kenkyu_houkoku/contents/detail/i/98/
参考サイト2:https://www.blog.crn.or.jp/lab/11/03.html
参考サイト3:https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab201701/1389013_007.pdf