長年子どもに関わる仕事をしていると、「私が算数や数学が苦手だったので、子どもには算数に興味を持って欲しい」と多くの方から相談をいただきます。
子どもがかずや算数に興味をもつには、幼児期から数に触れ、経験を増やしておくことが重要です。
それでは幼児期からどんなことをすればいいのでしょうか。
家庭でできるおすすめは次の7つです。
- ボードゲームやトランプなどのアナログゲーム
- お金を管理する
- 折り紙や工作
- 時間を意識させる
- 絵本を読む
- 外遊びをする
- 普段の会話に数を意識した会話
1つずつ説明しますね。
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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
①トランプなどのアナログゲームやボードゲーム
トランプ、花札などのアナログゲームは、小学校低学年の算数に盛り込まれている、足し算、引き算、順番・順列などの要素が含まれており、遊びながらそれらの感覚を学ぶことができます。
トランプであれば、ババ抜き、じじ抜き、七並べ、大貧民、神経衰弱などがおすすめです。
また花札やUNO(ウノ)などのカードゲームも良いでしょう。
また人生ゲームなどのボードゲームも数に触れる良い機会です。
人生ゲームには両替をする銀行員の役があり、5歳ごろから親と一緒に銀行員役をし、お金の両替をすることも非常におすすめです。
1000円札、5000円札、1万円札を扱うので、遊びながら1000以上の数字の足し算、引き算ができるようになります。
②お金を管理する
子どもと一緒にスーパーに行ったら、予算内で買い物をさせる経験を普段からさせましょう。
例えば、
- 200円以内で買える◯◯を一緒に探してね
- 100円でこれを買ったらお釣りいくらかな
- このお肉、どっちが量が多いかな
など会話をしながら一緒に買い物をしましょう。
小さい子どもは答えることができないので、
「200円で買えるものはこれだね」
「100円でこれを買ったらお釣りは20円だね」
「こっちのお肉の方が量が多いね。だから値段もこっちより高いね」
この様に、どんどん答えを教えましょう。
そして、一番のメインイベントは実際の支払いを子どもに経験させることです。
今はセルフレジなども導入されてきましたが、どちらでも構いません。
人から手渡しでお釣りをもらう経験も必要ですし、セルフレジの機械からジャラジャラとお金がでてくる様子も子どもにとっては刺激的で興味深いものです。
近年、足し算・引き算が苦手な子どもが増えたと実感しています。
あくまで一つの要因ではありますが、ご家庭での様子を聞くと電子マネーで決済をしていることが多く、あまりお金に触れさせたことがないという共通点を聞きます。
子どもは身近なもの、大人が使っているものから情報を吸収していきます。
お金の扱いは数のプロセスを学ぶ良い機会なので、積極的にお買い物に参加させましょう。
③折り紙や工作
算数では図形・長さ・角度も学びます。
折り紙や工作はそれらを学ぶとてもよい遊びです。
実際に折り紙を自分で折って形が変化する様子や、折り紙を折った後切って開いて展開図を見てみるなどさまざまな経験ができるので、積極的に遊びとして取り入れましょう。
折り紙の代わりに工作でも良いです。
説明書を読んで再現をしたり、山折、谷折、のりを使って貼り付ける作業などは子どもの五感全てを刺激します。
④時間を意識させる
小さいうちから必ずしも時計を読める必要はありません。
しかし、1分はこれぐらい、30分はこれぐらいという時間感覚を身につけることは必要です。
子どもは集中すると時間を見ずに作業に取り組むため、時間を守ることは難しいのですが、事前に親が「後10分でお終いよ。あの時計の長い針が12になったらお終いよ」と伝えましょう。
残り時間と時計の針がどこまで移動したらお終いなのかを伝えることで、子どもの心の準備ができ自分で区切りをつけやすくなることと、時間や数字の概念が育ちます。
⑤絵本を読む
算数の学びは計算だけではなく、文章問題のように文章を読解しイメージする必要があります。
そのため普段から外遊びをして本物に触ったり、絵本を読みましょう。
外遊びはその日の天気なども影響してきますが、絵本であればどこでも天候関係なく読み聞かせができます。
絵本は親子の絆を深める活動でもあり、子どもがとても安心する時間です。
しかし、子どもが成長し5歳または6歳ごろになったらダイアロジックリーディングにも挑戦してみましょう。
ダイアロジックリーディングとは絵本を読み聞かせた後、
- 主人公の名前はなんだったのか
- どんなお話だったのか要約をする
ことを指します。
親が子どもの成長にあせるばかりに、毎日ダイアロジックリーディングをされると子どもも絵本が嫌いになってしまうので、クイズ形式にしたりと遊びの感覚で取り入れることがとても重要です。
無理なく進めていきましょう。
⑥外遊びをする
外遊びをすることでたくさんの自然に触れることができます。
飛んでいる鳥を目で追ったり、動いている蟻をみたり、影の奥行きを感じることで空間認識力が鍛えられます。
またそれ以外にも砂場で遊んだり公園の遊具で遊ぶことは子どもの感覚を刺激し、算数に必要なさまざまな感覚を学ぶことができます。
⑦普段の会話に数を意識した会話
「お皿を3枚持ってきてね。一人ずつ配ってね」
「みかんを半分ちょうだい」
「ぶどうを3人で分けて」
「あと3つ持ってきて」
これらの言葉の中に、割り算、分数、掛け算、足し算などが既に含まれています。
このように普段の会話に数を盛り込むことで、子どもはより身近に数を感じられます。
まとめ
算数を好きになるには、日常にある数を意識させてリンクさせることがとても重要です。
その後プリント学習などをして定着をさせることで、子どもたちも算数が身近になり好きになります。
確かにプリントの反復練習で答えを記憶させる方法もありますが、ただ答えを記憶する方法は感覚や五感が伴わず、実感しにくいです。
そのため、普段から数を意識し、遊び、そしてプリント学習で定着をさせましょう。