食べ物を投げないで!赤ちゃんの食べ遊びの理由4つと対策

子育て中の親より、「ご飯を用意したのに、料理を食べずに投げて遊んで困っています」という相談をたくさんいただきます。

せっかく子どものために料理をしたのに、投げて遊ばれると親も悲しく、そしてイライラすることは当然です。

しかし、子どもの発達段階を知ることで、なぜその様なことをするのかが見えてきます。

子どもが食べ物を投げるには次の4つの理由があります。

  1. お腹が一杯のサインを親に送っている
  2. 強制的に食べされられると感じている
  3. 反応があることが嬉しい
  4. 五感を使い学んでいる

1つずつ理由と対策方法を説明しますね。

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執筆者

いくみん先生

自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。

常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。

その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。

著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。

(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績

目次

①お腹が一杯のサインを親に送っている

赤ちゃんの胃の大きさは、拳一個分と言われています。

そのため親が思っている以上に赤ちゃんは一度の量を食べることができません。

お腹がいっぱいになると、

  • 顔を背ける
  • ぐずる
  • 口を開けない

などお腹が一杯だというサインを赤ちゃんなりに送っています。

そのサインの一つとして、食べ物を投げ「お腹がいっぱいです」と伝えることがあります。

上記4つのサインが出たら、食事を片付けましょう。

②強制的に食べされられると感じている

  • 思ったように体重が増えない
  • 全然ご飯を食べない

このように不安に感じると、親は強制的にご飯を食べさせようとします。

そのような場合は、病院や子育て支援施設などに相談をしましょう。

その際、数日ほどの食事を記録し、子どもが何をどれぐらい食べているのかを把握し、メモを持っていくことをおすすめします。

親一人の目線ではなく、客観的に第三者から見てもらうと安心に繋がります。

そして、特に問題がないという判断であれば、子どもの個性として強制的にご飯を食べさせることはやめましょう。

親にとっても、子どもにとっても食事の時間が苦痛になりますし、何よりも繰り返すことによって子どもが食事に対して興味がなくなることもあります。

子どもが食べ物を投げたり嫌というサインを発したら、「お腹いっぱいなのね」と伝えます。

明らかに食事の量が少ない場合は、1日の食事の回数と量で調整しましょう。

③反応があることが嬉しい

「自分が何かをしたら反応がある」という原因と結果は、日々成長し、学びたいと思っている赤ちゃんには刺激的なことです。

食事中は主に、

  1. ものを投げたら音などの反応があった
  2. ものを投げたら親が反応してくれた

赤ちゃんはこの二つに興味を深く示します。

1つずつ説明しますね。

①ものを投げたら音などの反応があった

偶然にスプーンなどの食器を落としたら音がしたという反応は、多くの赤ちゃんが驚き、そして嬉しくなることの一つです。

最初は偶然だったけれども、2回目にスプーンが落ちたらやはり音が鳴った。

嬉しくなり、今度は自分で落としてみたら、音が鳴った。

このようにして赤ちゃんは学習をします。

「もっと聞きたい。手を使いたい」など赤ちゃんの興味が芽生えると、繰り返し行動するようになります。

一見イタズラに見え、親からするとイライラする原因ではありますが、この様な時は赤ちゃんの学びの時間と思い、食器や食べ物ではなく、ガラガラやポットン落としなどのおもちゃを与えましょう。

赤ちゃんにとって音がなる、手を使うことが目的なので、食器や食べ物である理由は一切ありません。

家にある積み木とタッパーを用意して遊ばせてもいいですし、ボーロなどを掴める様になったら誤飲に注意しながらビー玉ポットン落としなどもおすすめです。

100円ショップに行くのであれば、ガラス製のコンテナ食器とビー玉の組み合わせがおすすめです。

大人からすると少し耳障りかもしれませんが、ガラスのコンテナ食器とビー玉は音が綺麗に鳴るので赤ちゃんの興味を刺激します。

ものを投げるイタズラが始まったらこの様に代わりになるおもちゃを与え、たくさん経験させることで学習・納得し、そしてブームが過ぎ、食器を投げるなどの問題行動が早く終わります。

②ものを投げたら親が反応してくれた

子どもが食べ物を投げたあと親が過剰に反応すると、子どもが親の反応が楽しく、遊んでくれていると勘違いをし、食べ物を投げるようになります。

食べ物を投げたら親が、

  • 大声を出す
  • わかりやすいと思って大袈裟な表情でダメと伝えようとする
  • 掃除をし始める

このように反応すると、子どもは親にもっとしてほしくて、食べ物を投げます。

親からすると、イライラしたり、わかりやすいと思って大袈裟に伝えようとしますが、一番の良い対処法は冷静に「食べ物は投げるものではありません」と伝え、怒りも笑いもせず手をテーブルに戻します。

親はイライラすることの方が多いので冷静に対処することは確かに難しいのですが、これが一番の最善策です。

④五感を使い学んでいる

赤ちゃんは脳が未発達の状態で生まれてきます。

そして、生まれてきた環境に適応するため、全身を使って毎日情報を収集しています。

手・目・鼻などの五感を使うことでしか情報を収集することができません。

特に手づかみで食べる時期、毎日触れることができる食材や料理の感覚は、赤ちゃんの脳を刺激します。

つまり料理や食材は赤ちゃんからすると五感を使う魅力的な「もの」の一つなのです。

この様なときは、食べるものを一つずつ手渡しながら食事をすることが有効です。

目で見て、手でわりながら、匂いを嗅ぎながら一つずつ食べることで親子共に落ち着いて食事ができます。

まとめ

赤ちゃんは8ヶ月を過ぎると、体や精神面の発達が進み食べ遊びをします。

しかし、理由を知ることで親も原因がわかり、対処することができます。

一度赤ちゃんを観察し、今どの様な時期なのか、何をしたいのかを研究してみましょう。

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