よく多くの保護者から「私が運動神経が悪く、体育の時間が苦手でした。でも、我が子には最低限運動が苦手と思って欲しくないです。やはり小さい頃から運動の習い事をした方がよいでしょうか」と相談をいただきます。
結論から伝えると、次の3つの理由で乳幼児期から焦って特定の習い事をする必要はありません。
①特定のスポーツは「型」を習うことがベースだから
②乳幼児期に必要なのは基本的な動きの習得
③特定のスポーツよりも子どもには遊びが必要
一つずつ説明しますね。
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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
①特定のスポーツは「型」を習うことがベースだから
多くのスポーツの目的は「型」を習うことです。
例えばサッカーであればボールを「蹴る」動きを習得するために体を動かします。
また野球であればボールを「打つこと」「キャッチすること」などの動きに時間を割くでしょう。
しかし、子どもたちに必要な動きは特定の動きではなく、人として生きていくために必要な様々な基本的な動きの習得です。
それでは基本的な動きの習得とはなんなのでしょうか。
②乳幼児期に必要なのは基本的な動きの習得
実は私たちが普段の生活で何気なく体を動かしていますが、その動きの種類には84種の動きがあることをご存じでしょうか?
84種類の一部を紹介すると、立つ、まわる、転がる、ぶらさがる、浮く、積み重ねる、などがあります。
これら84種類の動きを、山梨大学の中村和彦先生は子ども用にアレンジをして、36の動きにまとめ、偏りなく取得することを勧めています。
これらの動きの一つ一つをよくみてみると、赤ちゃんや乳幼児が小さいころから習得しようとしている、うつ伏せ、寝返り、お座り、ハイハイ、歩くなどの一つ一つの動作と密接に関係していることにお気づきでしょうか。
特にハイハイは、背中、首、肩、腕と全身を使う動きが含まれているので、乳幼児期にはたくさんやっておきたい基礎的な動きの一つです。
歩き始めた後でも積極的に取り組みたい動きです。
ハイハイにスムーズに移行するには、生後すぐからのうつ伏せ遊びが大変おすすめです。
またたくさん歩けるようになったら、年齢=kmを参考に毎日たくさん歩きましょう。
1歳児であれば、1日に1km。
2歳であれば1日の運動量の合計が2kmを目安としましょう。
ここでの注意点は、普段の生活の運動量が含まれていているということです。
園でたくさん鬼ごっこをしたらあっという間の量です。
③特定のスポーツよりも子どもには遊びが必要
うつ伏せ遊び、寝返り、お座り、ハイハイ、歩くといった基本的な動きの時期が過ぎたら、ぜひ日常の生活にたくさんの遊びを取り入れましょう。
具体的には大中小のボールキャッチ遊び、真似っこダンスやおままごと、ペットボトルとボールを使ってボーリングなど家でできることを探して実践をしましょう。
また、近年幼稚園、保育園でも園庭や遊具が少ない園も増えています。
そのような場合は月1回でもいいので、有料の子ども向け公園などに通いましょう。
子どもの心と体の成長に必要な様々な感覚が育まれます。
まとめ
運動や教育に関するご家庭の方針は様々です。
また運動のこととなるとママだけでなく、パパの意見も重要視するご家庭も多いです。
そのため、親がやってあげたいと感じることはどんどん取り入れれば良いと思いますが、運動神経を良くする目的のためにスポーツクラブに通う必要はありません。
それよりも普段の生活の中でいかに様々な基礎的な体の動きを習得するかがより重要になってきます。
それよりも普段の生活の中でいかに様々な基礎的な体の動きを習得するかがより重要になってきます。
一度家の中の環境、公園の有無、園の環境を観察してみて、子どもに必要な遊びと動きを提供し、それでも不足するようであれば検討してみてはいかがでしょうか。
参考サイト:なぜ幼児期からの取組が必要なのか