子供が理解しやすい説明の仕方5ステップ【1歳〜6歳】

子どもが「これをやりたい!」というから説明をしたのに関わらず、うまく伝わらずお互いにイライラしたり喧嘩をしたことはありませんか?

結論からお伝えすると、子供は脳が未発達のため、子供と大人では説明の仕方が大きく異なります。

ここでは子どもの目線に立った、分かりやすい説明の仕方をお伝えします。

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執筆者

いくみん先生

自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。

常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。

その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。

著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。

(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績

目次

理解力が高まる子どもへ説明する5つのコツ

子どもが理解しやすいように説明するには、5つの流れがあります。

  1. 子どもに「これから○○のやり方を説明するね」と伝える
  2. 説明するにあたり、道具を紹介する
  3. 道具の持ち方、やり方を示す
  4. 実際にやって見せる
  5. 失敗した時の対処法やルールを必ず伝える

1つずつ解説していきます。

①子どもに「これから○○のやり方を説明するね」と伝える

最初にこれから何をするのかを伝えます。

子どもたちは、事前に何も言わず、大人が急に説明をすると混乱します。

必ずこれから何をするのか、一言で教えましょう。

②説明するにあたり、道具を紹介する

もし道具を使う場合は、物の名前を教えます。

例えばハサミを初めて使う場合、「これはハサミと言います」と教えましょう。

すでになんとなくハサミを使ったことがあっても、名称を知っていても、実物とその名称を伝えリンクさせます。

③道具の持ち方、やり方、注意点、危険性を説明する

「これはこうやって持つよ」

「こうやってもっていこうね」

「このように使うと指を怪我するよ」

このように道具の持ち方や、やり方を教えます。

大人は、最初から実演しながらやり方を説明してしまいますが、その前に、持ち方やどうすると怪我をするのかを事前に伝えましょう。

④実際にやって見せる

子どもは大人の早さについていけません。

ゆっくりとやり方を見せましょう。

目安として大人が普段している早さの8倍の遅さです。

1つずつ確実に、そしてゆっくりと見せます。

動作をゆっくり見せるときは、余計な言葉は一切入りません。

子どもたちは動作を見ながら言葉でも説明をされると、どちらにも集中することができません。

その結果、理解することが出来ません。

動作だけを見せて、説明が必要な場合は手を止め、子どもの目を見ながら説明をしましょう。

⑤失敗した時の対処法やルールを必ず伝える

子どもたちは、最初から完璧に理解することはできません。たくさん失敗もします。

あらかじめ失敗したときの対処法を教えましょう。

例えば、水をコップにそそぐ練習の場合は、あらかじめ「水をこぼしたら、このぞうきんで水を拭いてね」と伝えておくのです。

そうすることで、子どもたちは失敗したあとも自分で対処することができます。

上記のように説明をしても子どもができない場合の対処法は4つ

上記のように説明しても、多くの場合、最初から上手にはできません。

そんな場合は以下の方法で対応します。

  1. お母さんの時間の余裕のあるときに取り組む
  2. 成功しても失敗しても最後まで見守る
  3. 否定や訂正をしない
  4. どうしても難しい場合は子どもに許可を得る

1つずつ説明しますね。

①お母さんの時間の余裕のあるときに取り組む

例えば靴のはき方を子どもに説明したい場合、外出する直前に教えるのはやめましょう。

出かける予定がなくとも、事前に靴のはき方を教え、あらかじめ練習をします。

子どもたちが初めてのことに取り組み上達するためには、大人が考えている以上に時間と練習回数が必要です。

②成功しても失敗しても最後まで見守る

子どもが一人で取り組み始め、うまくいかない姿をみると、親は手を出したくなります。

成功しても失敗しても最後まで見守りましょう。

また、取り組んでいる最中は、子どもたちは全身全霊で取り組んでいます。

そのため、練習の途中で話しかけないようにしましょう。

③否定や訂正をせず完璧を求めない

最初から完璧にできることはめったにありません。

例え失敗しても、汚しても、否定や訂正をせずにありのままを受け止めます。

もちろん怪我をしそうな場合や危険な使い方をしている場合は、すぐに訂正をしましょう。

しかし、子どもが一所懸命取り組んでいる最中に「あ、ちがう。そうじゃなくて」と言うのはやめましょう。

このように否定をすることは、子どもの自尊心を下げてしまいます。

親が口を出すことは遠回りになることが多いです。

子どもが自分で試行錯誤する方が、短時間で習得できます。

④どうしても難しい場合は子どもに許可を得る

子どもが頑張っている最中に、取り上げて見本を見せるのはやめましょう。

どうしても難しそうな場合は、「お手伝いしてもいいかな?」と子どもに許可を取りましょう。

許可を取り、一度動作を区切ることで、子どもの自尊心が守られます。

そのあと、再度やりかたをゆっくりと見せます。

まとめ

大人と子どもでは物の見え方、感じ方が大きく異なります。

子どもたちの脳が未完成な時期は、大人の早い動作や、言葉の説明と動きの説明の両方を見ながらやり方を学ぶことが苦手な時期です。

あらかじめ「子ども」という特別な時期や特徴を知ることで、親はより寛大な心で見守ることができます。

上記の流れで説明することで、子どもたちは理解しやすくなるので取り組みましょう。

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