赤ちゃんの時期、「ハイハイをたくさんしましょう」とよく言われていますが、なぜたくさんハイハイをする必要があるのでしょうか。
実はハイハイをたくさんすると、子ども達に次のような良い影響があります。
①全身の筋肉を強化し、運動能力が高まる
②両目の発達
③手と目の教応
④右脳・左脳を刺激する
1つずつ説明しますね。
①全身の筋肉を強化し、運動能力が高まる
私たち大人がハイハイをしてみるとわかりますが、ハイハイは全身の筋肉を使います。
赤ちゃんはハイハイを通じて全身運動をしながら筋肉を鍛え、そしていつか親がいなくても一人で自立をするために、細かい動作ができるようになる必要があります。
歩きながらものを運んだり、何かに集中したり、姿勢良く毎日を過ごす。
これらの動作をするためには全身の筋肉を鍛える必要があります。
大きくなると、ハイハイは疲れる動作なので、赤ちゃんがハイハイを覚えたらたくさん取り組んで欲しい運動です。
②両目の発達
ハイハイの姿勢になると、顔をあげ前をみる必要があります。
興味があるものを見つけると、頭や首を動かしながら、目もキョロキョロと動きます。
この目の動きが今後の発達にとても重要になります。
目が良い悪いというと視力のことを思い浮かべる方も多いのですが、子どもたちはその一歩前の目の機能の発達を促す必要があります。
例えばボールが目の前で転がったら、そのボールの動きを目で追う「追視」や、さまざまな角度からものを見たり、見上げる経験は子どもの両目の発達に大きく影響します。
脳や体が成長してしまうと、後からなかなか教えることができない能力となるので、小さいころからたくさん経験しておきたいことの一つです。
③手と目の協応
手と目の両方を動かすこともとても大事な動作です。
目の前にあるものを、
- 見ながら掴む
- 掴んだ後目的の方向を見て投げる
私たち大人にとって当たり前の動作に感じるかもしれませんが、子どもの発達において重要な要素の一つです。
ハイハイの時期になると、両手両足を動かしながら、目的の方向に進むことで手と目の協応が促されます。
④右脳・左脳を刺激する
子どもの脳は3歳までに80%が完成することはご存じですか。
子どもたちは脳が未完成の状態で生まれてきます。
そして、生きていくために、生まれてきた環境に適応する必要があります。
そのため、毎日見たもの、聞いたもの、感じたものなどの情報を脳にインプットし、脳が完成されていきます。
その重要な時期、ハイハイは両手と両足を使い、脳の左脳と右脳を同時に刺激します。
まとめ
ハイハイは私たち大人が知識として教えるられることではなく、赤ちゃんが自分で経験することで自ら学ぶことがたくさんあります。
一般的にハイハイは6ヶ月から9ヶ月の間に始まります。
子ども達の発達には個性があり、またそれに加え赤ちゃんの性格やそれまでの運動量によってハイハイをする時期が異なります。
そのために大人は環境を用意したり、ときにはハイハイのお手伝いをする必要があります。
もし赤ちゃんがハイハイをし始めたら、たくさんハイハイをさせてあげましょう。