近年テレビや新聞などで「子ども達の国語力が低下している。」というニュースを聞いたことはありませんか。
国語力の基礎である語彙力(ごいりょく:知っている言葉の数)を増やすには、なんでも吸収する乳幼児期から育むことがポイントです。
ここでは0歳から3歳の具体的な語彙力の伸ばし方を9個お伝えします。
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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
語彙力を高める自宅で簡単に出来る取り組み9選
語彙力の伸ばし方は以下のとおりです。
- 壁にひらがな一覧表・カタカナ一覧表を貼る
- 絵本を定期的に読み、可能ならば本の表紙が見える本棚を設置する
- フラッシュカードをめくる
- 物の名前を書いた紙を貼る
- 子供の目を見ながら語り掛けをする
- 童謡をBGMとしてかけたりお母さんが歌って見せる
- 実況中継をする
- クレヨンや砂板で文字をなぞる
- 口を鍛える遊びをする
1つずつ解説していきます。
①壁にひらがな一覧表・カタカナ一覧表を貼る
視覚からのインプットとしておすすめなのが、ひらがな一覧表やカタカナ一覧表を子供部屋やお風呂場、リビングなど滞在時間が長い部屋で目のつく場所に貼ることです。
私が運営する教室に通っているお父さんは難語をトイレに貼ったり、防水ポスターをお風呂場に貼ることもおすすめです。
英語のインプットもしたいお母さんは、一緒にアルファベット一覧表を貼っても構いません。
0歳や1歳の時期はひらがな一覧表を貼っても興味を示さず「効果があるのかな?」と不安になるお母さんも多いかと思います。
日々の積み重ねにより、確実に子どもたちはひらがなやカタカナを認識できるようになります。
②絵本を定期的に読み、可能ならば本の表紙が見える本棚を設置する
絵本は語彙力だけではなく、子ども達の想像力や親子の絆を深める良いツールです。
無理のない範囲で定期的に読みましょう。
また、絵本の数が増えてきた場合、下の画像のような本の表紙が見える本棚がおすすめです。
乳幼児期は絵や写真などのビジュアルで絵本を選びますが、そこに文字の情報があると頭の中で絵と文字を一致させていきます。
子どもたちは写真を見て、例えそれが車とわかるようになっても、文字の「くるま・クルマ・車」という字は知りません。
そのため子どもが絵や写真と文字をスムーズに一致させるには常に表紙が見える本棚が最適です。
③フラッシュカードをめくる
フラッシュカードは子どもたちの語彙力を増やすおすすめのツールです。
私が運営する教室では、フラッシュカードを採用している0歳から3歳の幼児教室では、1回のレッスンで約300枚カードをめくります。
めくるスピードは1枚1秒程度で、教室では300枚のカードを5分ほどでめくります。
0才から3歳の時期は名詞や動詞、反対言葉をめくるといいでしょう。
自宅でお母さんがプロの講師のようにめくるのは練習が必要なので、上手にカードをめくれないお母さんは次の④の方法がおすすめです。
④物の名前を書いた紙を貼る
0歳から3歳の間は自宅で過ごす時間もまだ多いのではないでしょうか。
その場合は、自宅にある身の回りのものに名前を書いた紙を貼っておきましょう。
例えば時計に名称を書いた紙を貼るときは、ひらがな、カタカナ、漢字の3つを書いて貼りましょう。
「乳幼児期から漢字なんて早くないですか」と驚くお母さんも多いかもしれませんが、子どもたちは事実をそのまま吸収していくのでひらがなでも漢字でも構いません。
子供を抱っこし室内を歩きながら時計の近くに来たら「時計だね。文字でこのように書くんだね」とゆっくり伝えましょう。
その際、無理に説明したり話しかける必要はありません。事実をそのまま伝えるだけで大丈夫です。
⑤子供の目を見ながら語り掛けをする
まだ動いたり話すことができない赤ちゃんの時期は、お母さんの口の動きを見て真似て言語を習得していきます。
例えば授乳をするとき、赤ちゃんの目を見ながらゆっくり「美味しいね」と伝えましょう。
子どもたちは食事を口にしても、それがなんなのか、どんな言葉で表現していいのかわかりません。
「ミルク美味しいね」と伝えることで、
- なるほど、これはミルクというのか
- 美味しいねという言葉はこのように口を動かすのか
- 今飲んでいるこれは美味しいのか
と情報が脳へ蓄積されていきます。
特に、今まで食べたことがない初めての食材を与えるときは「これは○○だね。美味しいね。甘いね」と伝えながら食事を与えましょう。
そうすることで食感、味など、これらをまとめて表現する言葉を習得していきます。
書籍「0〜4歳我が子の発達に合わせた「語りかけ」育児」サリー・ウォード著内でも、実際に語りかけ育児を行い追跡調査をした結果、赤ちゃんへ語りかける効果をうたっています。
⑥童謡をBGMとしてかけたりお母さんが歌って見せる
赤ちゃんと自宅にいるときは、BGMの代わりに童謡をかけ流ししましょう。
よく「子どもが聞いているかどうかわからない」と音量を大きくするお母さんがいますが、BGM程度でかまいません。
また、お母さんが心の余裕があるときは、子どもの目を見ながら一緒に童謡を歌いましょう。
音程の変化やリズムの変化、赤ちゃんがお母さんの歌う顔を見ることで子どもたちは言語を吸収していきます。
⑦実況中継をする
成長と共に少しずつ言葉が出始めたら、実況中継をすることで語彙数が増えます。
例えばお散歩をしているときに犬が通りかかったら、「犬がいるね。かわいいね。あ、今吠えたね。ワンワンって言ったね」とゆっくり伝えてあげましょう。
子どもが「あ、ワンワンだ!」と反応したら「そうだね。ワンワンだね。犬だね」とゆっくりと子どもが言った言葉を繰り返しましょう。
赤ちゃん言葉は使わなく良いことです。
事実をそのまま伝えましょう。
他にも実況中継をする際、雨が降ってきたら「雨がザーザーふってきたね」、雨が止んでもし虹がみえたら「虹がキラキラしているね。ふわふわな雲がたくさんあるね」などとオノマトペを盛り込むと良いでしょう。
⑧クレヨンや砂板で文字をなぞる
子どもが鉛筆が持てない時期は、砂文字などを使い指先から刺激を得ることもおすすめです。
砂文字とは、文字のなぞる部分がザラザラしているものを指します(下の画像参照)。
文字をなぞることで、指先から五感を通じて脳を刺激しながら文字を習得できます。
個人で作成することが大変な場合、市販のものを購入しましょう。
また、クレヨンを握れるようになったら文字をなぞりましょう。
2歳から3歳の時期はまだ手首や指を上手に動かすことができません。
子どもにとってはみださずに文字をなぞることは、大人が考えている以上に難しいことです。
上手に文字をなぞることよりも、文字に触れたことに重きを置き、そしてほめてあげましょう。
⑨口を鍛える遊びをする
子どもたちは情報のインプットだけでなく、同時に話すために呼吸や舌の使い方、顔の筋肉を鍛え、言葉を話す準備をしていく必要があります。
昔ながらのおもちゃは子供の口を鍛えるのに最適です。
赤ちゃんの時期は風車などを使い息を吹く動作に取り組みましょう(下の画像参照)。
1才以降は紙風船や吹上バスケット、吹き戻しなどがオススメです(下の画像参照)。
ぜひ、ご自宅で遊んでみてください。
子どもにどのように説明をしたらよいかわからないお母さんは、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
0歳から3歳の間は「インプットの時期」です。
お母さんが一生懸命働きかけをしても、赤ちゃんの時期は反応がなく不安になることもあるかもしれません。
しかし、赤ちゃんはものすごいスピードで周りにある情報を吸収していき、この時期受けたたくさんの刺激と経験が豊かな語彙を育みます。
例え反応が薄くても焦らず継続をしてくことで、確実に子どもたちの語彙数は増えていきます。
ぜひ、ご自宅で上記の9選に取り組みましょう。