「私が運動音痴で、運動が大嫌い。せめて我が子には1番とは言わないから人並みには運動ができるようになって欲しい」または、「子どもには運動が得意になって欲しい」と願う多くの保護者から相談をいただきます。
それでは子供の運動神経を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか。
結論から伝えると3歳までに以下の動きを意識して練習することで、運動だけでなく学力にも大きな影響を与えます。
- 全身運動
- 肩・手の運動
- 指先の運動
1つずつ説明しますね。
①全身運動
全身を使う運動は子どもの全ての基礎となります。
そのため、小さいときから積極的に全身運動を取り入れましょう。
全身運動とは具体的に次のことです。
- うつ伏せ遊び
- 寝返り
- お座りからのハイハイ
- 歩く
1つずつ説明しますね。
①うつ伏せ遊び
生後数日したらうつ伏せ遊びを開始しましょう。
赤ちゃんが目覚めたら、おむつを替え、ミルクを与えたら、数秒からうつ伏せ遊びを体験させます。
うつ伏せは赤ちゃんが嫌がる姿勢ですが、嫌がってでも慣れさせる必要があります。
うつ伏せ遊びはその後の動きの基礎となるため、毎日の空き時間に少しずつ取り組みましょう。
②寝返り
寝返りも全身運動で、手、首、腰、肩、足と全身を使います。
うつ伏せ遊びに慣れると、寝返りも自然とできるようになります。
寝返りにができることで、赤ちゃんの行動範囲も広がりますし、その後のお座りに繋がります。
一人でできる様にはなりますが、親がフォローをし、積極的に練習をすることをおすすめします。
詳しい寝返りの促し方は以下の記事を参照にしてください。
③ハイハイ
ハイハイはこの時期にしかできない最高の全身運動です。
そのため積極的にハイハイをさせてあげましょう。
子どもが置かれている環境によっては、ハイハイをせずそのまま歩くこともありますが、そのような場合は環境を用意し、ハイハイをさせましょう。
ハイハイは全身運動だけではなく、手と目の協応を促し、目の発達にも良い影響を与えます。
④歩く
1日に年齢✖︎kmを目安に歩きましょう。
歩けるようになったら、走る・しゃがむ・立つなどの動作もできるようになるので、積極的に外遊びなどをしましょう。
子どもが歩き始めたら以下の記事を参考にして、よけいな手出しをしないようにします。
②肩・手の運動
全身運動と同時進行で、肩、手、手首を動かす練習をたくさんしましょう。
具体的には、
- 投げる
- つかむ
- ひねる
- 押す
などの動きです。
それらの動きを促すには小さいときからのボール遊びがおすすめです。
おすすめはオーボールですが、8ヶ月ごろからは子ども向けのボーリングのおもちゃなどもおすすめです。
③指先の運動
1歳6ヶ月から2歳にかけて、
- 切る
- 折る
- 縫う
- 塗る
など道具を使った遊びも積極的に取り入れましょう。
塗り絵を塗ったり、ハサミを使った活動などを日常に取り入れることで、子どもの手先が鍛えられます。
ここまでの話を振り返ると、運動とは関係ないのではと思う方もいるかと思いますが、運動神経の良い子は自分の体を上手に動かすことができます。
自分のボディーイメージ(自分は体をこれぐらいうごかすことができる)を持っていないと、自分を制御できず、転んだり、足が絡まったり、姿勢が乱れたりします。
大人からするとどれもできて当然のことですが、子どもたちはこれらの経験を毎日積み重ねて行く必要があります。
これらの基礎がない子どもたちが特定のスポーツの練習をしても、そもそも自分の体を上手に動かすことができないので、自分の力を発揮できなかったり、習得に時間がかかったりします。
まとめ
運動というと、スイミング、サッカーなど特定のスポーツを想像する方も多いかと思いますが、それらの基礎は全て自分の体を上手に動かせるかです。
特定のスポーツをしたから自分の体を上手に動かせるのではなく、基礎があるから特定の動きが上手にできるようになるのです。
ぜひ小さいころから、全身運動、肩・手の運動・指先の運動にたくさん取り組みましょう。