赤ちゃんの成長を促す一つの遊びとして、うつ伏せ遊びはおすすめです。
うつ伏せは赤ちゃんにとって良いと聞いても、実際にやってみると赤ちゃんが嫌がるし、怖くてできないと感じるお母さんに向けて、ここではうつ伏せ遊びがもたらす効果、親子で楽しくできるうつ伏せ遊びの方法についてお伝えします。
タミータイムについては、文章だけでは伝わりづらいため、わかりやすい動画を作成しました。
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いくみん先生
自身の留学経験をもとに英語教室・学習塾を立ち上げる。結婚・出産を経てバリバリ働きながらの自身の育児に悩む。
常にイライラし子どもに八つ当たりをする毎日から変わろうと子どものことを学び始めたところ育児が楽しく、そして楽になった。
その経験をもとに幼児教室を立ち上げ、これまで約50年、5万にを超える親子を指導。現在これまでのノウハウを体系化し、すくベビ主催パパとママのための子育てスクールをオンラインて提供中。
著者に『子育てに成功するお母さん、失敗するお母さん』(文芸社)などがある。
(noe:【すくベビ主催】子育てスクール生実績)
①うつ伏せ遊び(タミータイムとは)
赤ちゃんがうつ伏せの姿勢になることで、頭、首、上半身の筋肉を自然に鍛えることができます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、そもそもうつ伏せの姿勢になることが好きではありません。
しかし、うつ伏せ遊びをたくさんすることで、
- 寝返り
- 自分で起き上がる
- ハイハイ
- 肺を鍛える
- 歩く
など、たとえ最初は赤ちゃんが嫌がっても、その後の成長・発達に大きく影響するので、生まれたころからたくさん経験しておきたい遊びの一つです。
②うつ伏せ遊びをする上で注意点
赤ちゃんがうつ伏せ遊びをする上で注意点があります。
具体的には以下の3点です。
- 寝るときは仰向けに寝かせる。
- 日中起きている時間にうつ伏せの練習をする。
- うつ伏せ遊びをしている間は赤ちゃんから目を離さない。
ことです。
1994年から、乳幼児突然死症候群(SIDS)を防止するため、赤ちゃんが寝る時は仰向けが推奨されました。
その後、乳幼児突然死症候群は大幅に減少しましたが、2008年の大規模な調査でうつ伏せの経験が少ない赤ちゃんの運動能力の遅延が指摘されました。
アメリカ小児学会でも、赤ちゃんが寝るときは仰向けで、日中はうつ伏せをすることを推奨しています。
③目標は1日30分から1時間
うつ伏せ遊びは1日どれぐらい行えばいいのでしょうか。
目標は1日の合計で30分から1時間のうつ伏せ遊びをすることです。
1日の生活リズムのイメージとして、
- 赤ちゃんが起きる
- おむつを変える、ミルクを与える
- うつ伏せ遊び
- 寝る
このリズムを取り入れることで、1回10分程度の日中に数回に分けてうつ伏せ遊びに取り組むことができます。
お母さんやお子さんの体調が悪い日は無理せず休みましょう。
④うつ伏せ遊びの4つの型
うつ伏せ遊びにはいくつかのやり方がありますが、ここでは4つ紹介します。
- 床でうつ伏せにさせる
- お母さんのお腹の上でうつ伏せをする
- お母さんの膝の上でうつ伏せをする
- 飛行機ポーズでうつ伏せを体験させる
これらを状況に応じて遊び分けることで、子どもはストレスが少なくうつ伏せ遊びに挑戦することができます。
1つずつ説明しますね。
①床でうつ伏せにさせる
床で赤ちゃんをうつ伏せにさせてみましょう。
赤ちゃんの姿勢は、手が顔の横に来るようにお母さんが調整してあげましょう。
床でのうつ伏せは、赤ちゃんにとっては一番難しい姿勢ですが、たくさん経験しておきたいポーズの一つです。
②お母さんのお腹の上でうつ伏せをする
お母さんがソファーの上で上半身を起こし、赤ちゃんがお母さんのお腹の上でうつ伏せをさせます。
ベッドの上でお母さんが水平になると、赤ちゃんにとっては難易度があがるので、最初のうちはお母さんが上半身を起こして角度をつけてあげましょう。
③お母さんの膝の上でうつ伏せをする
お母さんがソファーや椅子に座っている時に、赤ちゃんをお母さんの膝の上でうつ伏せにさせてあげましょう。
④飛行機ポーズでうつ伏せを体験させる
親が赤ちゃんを抱えて、飛行機のようにゆっくりと前後に揺らしてあげましょう。
まだ赤ちゃんの首が座っていないうちは、体に負担がかからないよう、必ずゆっくりと前後することがポイントです。
⑤親子で楽しくうつ伏せ遊びをするコツ
それではどのようにすれば親子で楽しくうつ伏せ遊びができるのでしょうか。
親子で楽しくうつ伏せ遊びをするためのアイデアをいくつかご紹介します。
①お母さんが歌を歌ってあげる
床の上に赤ちゃんをうつ伏せにし、目の前でお母さんが歌を歌ったり、語りかけてあげましょう。
お母さんの声が聞こえると赤ちゃんは安心し、楽しくうつ伏せ遊びができます。
②手が届きそうな場所におもちゃを置いてあげる
床の上に赤ちゃんをうつ伏せにしたら、目の前にカラフルなおもちゃを置いて興味をひかせましょう。
生まれて間もない赤ちゃんはまだ視力が発達していないため、目の前8cmから20cm程度の場所におくとうっすらとおもちゃが見え集中するため、うつ伏せが気になりません。
③タオルや新聞紙などを赤ちゃんにかぶせ、いないいないばあをする
遊びの延長として、床に赤ちゃんをうつ伏せにしたら、その上にタオルや新聞紙などを使って、「いないいないばあ」をしてあげましょう。
大好きなお母さんが見えたり、見えなかったり、タオルの肌触りや新聞の音などが気をそらしてくれて、うつ伏せに集中できます。
まとめ
生まれて間もない赤ちゃんにとって、うつ伏せは少し居心地が悪い姿勢です。
しかし、小さいころからうつ伏せ遊びをすることで、赤ちゃんの全身や肺を鍛え、その後の成長に良い影響をたくさん与えてくれます。
- 寝るときは仰向け、日中はうつ伏せをたくさん経験させる
- うつ伏せのときは親が目を離さない
- 柔らかい布などは危険なので、硬いマットや床の上で行う
これらを守り、たくさんうつ伏せ遊びをさせ慣れさせましょう。
参考サイト 8か月の女児。いつも自然にうつぶせ寝になり、突然死が心配です。:https://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=1523
Child Development: Lack Of Time On Tummy Shown To Hinder Achievement:https://www.sciencedaily.com/releases/2008/08/080806122422.htm
Tummy Time and Infant Health Outcomes: A Systematic Review https://publications.aap.org/pediatrics/article/145/6/e20192168/76940/Tummy-Time-and-Infant-Health-Outcomes-A-Systematic?autologincheck=redirected